普通土1.21.4解説表3-1 補強ブロック塀の場合の塀高さ(m)と最小根入れ深さ(mm)1.23503501.4400350逆T形・L形普通土1.61.8解説図3-1 塀の高さの測り方1.85003502.0550400改良土1.62.22.26004501341.ブロック塀の形式(1)ブロック塀は、ブロック造壁体(以下、ブロック壁体という)、基礎および控壁または控柱より構成する。 (2)控壁または控柱は、ブロック塀の規模により設けないことができる。(3)ブロック塀を控壁または控柱を有するもの(控壁・控柱付き塀)と、控壁または控柱を有しないもの(控壁・控柱なし塀)とに分類する。 2.ブロック壁体の厚さブロック壁体の厚さは120mm以上とする。 ただし、高さ2mを超えるブロック塀にあっては150mm以上とする。 3.ブロック塀の高さブロック塀の高さは、ブロック塀の形式および4項に示す基礎の形状ならびに基礎周囲の土質により表1に示す数値以下とする。 基礎の形状および土質ブロック塀の形式控壁・控柱なし塀控壁・控柱付き塀[注]改良土とは基礎周辺をコンクリートで固めたもの、またはそれに類するものとする。 塀の高さは地盤面から測る。 高さの測り方を解説図3-1に示す。 原則として低位の地盤からの数値をとる。 JIS A 5372(プレキャスト鉄筋コンクリート製品)規格のU字溝は耐力が確認されているので、塀の高さはU字の上端から測ることができる。 簡易な側溝は地震時の転倒しようとする塀による側圧に耐えられないので、塀の高さは溝底から測る。 一般に、塀の転倒を抑制するのは、控壁の有無、基礎の断面形状と基礎周囲の土の締固め具合であるので、表1のように塀の形式、基礎の形状(後述)および、基礎周囲の土質から、建設できる塀の高さを規定している。 塀の最大高さは2.2mとする。 これは建築基準法施行令の規定と同じで、通常のブロック造壁体では2.2mを超える塀に対しては適切な補強が困難であることによる。 塀の許容高さは、塀の転倒に対する強さで決まる。 基礎スラブのない布基礎(I形基礎)は転倒に対する抵抗力が小さい。 基礎形状を逆T形(断面が逆T形)、またはL形とすると抵抗力が上昇する。 表1には改良土による塀高の割増し規定があるが、改良土とは、基礎の周囲をコンクリートなどで固めた場合、またはそれに準ずる堅固な埋戻しをした場合を指している。 基礎周辺の土が固いと塀の転倒は大きくなる。 基礎周囲を特に固めた場合は、塀の高さ限度を、2.2m以下の範囲で増すことができる。 型枠ブロック塀では、補強ブロック塀に比べて重量が大きいので、根入れは100mm増加する規定となっている。 解説表3-1に補強ブロック塀の場合の塀高さと最小根入れ深さの数値の例を示す。塀の高さ(m)I 形基礎(mm)逆T、L形基礎(mm)[注]型枠ブロック塀の場合は100mm増しとなる。表1 ブロック塀の高さ(m)I 形改良土1.61.81.64503503条 ブロック塀の規模
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