JANOME BLOCK
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 ここでは、金属フェンスを取り付けたブロック塀について、日本建築学会「コンクリートブロック塀設計規準」にて、「金属製フェンス付きブロック塀」の項で定められた規準を元に説明いたします。  150mm厚さの化粧ブロック(正味厚さ120mm以上のもの、目隠しフェンス適用可能)                      目隠しフェンスをブロック塀に使用する場合は、格子フェンスと比べてより大きな風圧を受けるため、より空洞の大きいブロックでしっかり固定することが重要になります。日本建築学会では、連続フェンス付のきの塀(以下、連続フェンス塀)について、「換算高さ」という考え方を用いて以下のように規定があります。換算高さは、ブロック塀体の実際の高さに、フェンスが受ける風圧の影響を考慮した値を加えて算出する高さです。 換算高さは、1.6m以下でなければなりません。 また、換算高さは日本建築学会規準における塀の高さとして扱い、他の規定と照らし合わせます。※組込フェンス塀については、別の規定があります。詳しくは日本建築学会規準をご確認ください。〈連続フェンス塀の規定(日本建築学会規準より一部簡略化して抜粋)〉 ①連続フェンス塀の実際の高さ ≦ 2.2m ……… G.L.からフェンス上部までの高さです。 2.0m以上の場合は正味厚さ  ②ブロック塀体部分の実際の高さ ≦ 1.2m ……… G.L.からブロック塀上部までの高さです。 ③フェンス部分の実際の高さ  ④換算高さ 使用するブロックの種類空洞・化粧ブロック型枠ブロック  目隠しフェンスを用いた連続フェンス塀構造の例                                      下の図は、目隠しフェンスを用いた連続フェンス塀について、換算高さの計算例を示したものです。風圧を大きく受けるフェンスほど、ブロック壁体に加算する高さが大きくなり、より高い塀として扱われます。化粧ブロック3段 + フェンス1.0mの場段実際の高さ=1.65m換算高さ=基礎立ち上り0.05m    +ブロック0.6m    +フェンス換算数値0.8    =1.45m(≦1.6m)OK  ※例えば風圧を受ける面積の割合が80%の場合、γ=0.8となります。 ≦ 1.2m ……… ブロック塀上部からフェンス上部までの高さです。≦ 1.6m ……… 「ブロック壁体の実際の高さ」と「加算する高さ(下表より)」の合計が ブロック壁体の高さに加算する高さ(m)フェンス部分の高さ(m)0.6以下0.6を超え0.8以下0.8を超え1.0以下1.0を超え1.2以下0.6以下0.6を超え0.8以下0.8を超え1.0以下1.0を超え1.2以下〔備考)γ:フェンスの風圧作用面積をフェンスの長さと高さの積で除した値150mm以上が必要です。「換算高さ」となります。フェンスの風圧作用面積係数(γ)γ≦0.40.20.30.40.50.10.20.20.4実際の高さ=1.65m換算高さ=基礎立ち上り0.05m    +ブロック1.0m    +フェンス換算数値0.5    =1.55m(≦1.6m)OK0.50.60.81.00.30.40.50.61420.4≦γ≦0.70.7≦γ≦1.00.40.50.60.80.20.30.40.5化粧ブロック5段 + フェンス0.6mの場合7条 金属製フェンス付きブロック塀の構造・配筋

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