◦着工にあたりベンチマークの設置。◦遣方は、擁壁の隅角部、その中間部及び根切り線の交差部などの要所に設ける。◦機械掘りの場合は、所定の深さ以上に掘り下げないように注意する。◦床付けは地盤面を荒らさないように注意する。◦根入れ深さは砂利・砂又は砂質土の場合は35cm以上かつ擁壁高さの15/100以上、シルト・粘土またそれらを多量に含む場合は45cm以上かつ擁壁高さの20/100以上。◦床付け面は設計図書と合致しているか目視等で確認する。◦地盤の支持力を確認する場合は簡易貫入試験等により行う。◦地業は岩盤の場合を除き、割粟石地業又は砂利(砕石)及び砂地業とする。◦締固めは床付け面の条件にあった転圧機で行う。◦捨てコンクリートの目的は、地業の上の表面を平らにしその上面に墨出しを行い、鉄筋・型枠の組立てを正確に行えるようにするため。◦捨てコンクリートの強度は13.5N/m㎡以上。◦鉄筋は、SD295A以上。◦捨てコンクリート表面の墨を基準に鉄筋を組立てる。◦配筋は、基礎スラブ筋及びハンチ筋はすべてを組立て、前壁(CP型枠)部分は縦筋のみとし、横筋等はCP型枠の組積時に組立てる。◦鉄筋はコンクリート打込み時に移動しないよう結束線で堅固に結束する。◦かぶり厚:基礎スラブは60mm。 スペーサー等でその間隔を保持する。◦継手・定着長さ: 継手長さは主筋40d以上、その他は35d以上。 定着長さは主筋35d以上、その他は25d以上。◦仮枠は、コンクリートの打込み時に移動したり、コンクリートが漏れ出さないよう組立てる。◦コンクリートの設計基準強度は21N/m㎡。◦その他の品質 粗骨材の最大寸法は25mm。スランプは15cm標準。 水セメント比60%以下。空気量4.5%±1.5。◦打込みは鉄筋を移動させないよう、ジャンカ、未充填が生じないよう十分に締固める。◦スランプ試験。◦空気量試験。◦28日圧縮強度試験用供試体の採取。◦基礎スラブ上面にCP型枠の組積に必要な墨出しを行う。◦CP型枠の圧縮強さは25N/m㎡以上。◦CP型枠は、パレットに載せられ現場に納入。◦CP型枠は形状寸法などにより区分し貯蔵する。◦切断などの加工は丁寧に行い、使用上有害な欠け、ひび割れの生じたものは使わない。◦縦遣方はCP型枠を所定の位置に正しく組積でき、また作業中に移動しないよう正確に設置する。◦根付け部分はコンクリートの不陸を調べ、大きな不陸はあらかじめモルタルやコンクリートで調整を行う。◦5段以上の1段目はハンチ用CP型枠を組積する。◦1日の積み高さは8段までとする。◦降雨・強風などで組積された壁体に悪影響が生じる恐れがある場合は作業を中止し、養生をする。1551.着工2.地業根切り地盤面の検査地業捨てコンクリート3.鉄筋工事鉄筋配筋4.型枠工事仮枠5.基礎コンクリート打込みコンクリート打ち受入れ時のコンクリートの検査の一例基礎スラブの完了6.CP型枠組積工事CP型枠の品質CP型枠の納入・貯蔵CP型枠の加工縦遣方・CP型枠の組積CP型枠擁壁施工手順 ────────────────────────────
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