❶取扱い注意(その1) 表面の石は目地モルタルを隠すように基材のコンクリートブロックより大きめの寸法となっていますから、運搬や施工時に欠けやはがれがないように丁寧に扱ってください。❷縦目地の施工方法 縦目地は、充填目地工法となっています。空洞部のモルタルを充填するのと同時に内部から目地を形成します。空洞部および縦目地部には、モルタルを隙間無く充填してください。 なお、1/2コーナー型の縦目地は充填モルタルと同時に打込んでください。❸横目地の施工方法●ソルフィス(基本横筋兼用型) 横筋空洞部のモルタル充填と同時に、横目地モルタルを打ち込みます。モルタルの量は、一段の積み高さ200ミリとなるように余盛り厚さ(石材上面より1ミリ程度)をとって、微調整してください。石材で目地モルタルが隠れますので、目地きりは不要です。 このとき、余盛り厚さ(石材上面より1ミリ程度)をとらずに上下の石材同士がぶつかってしまうと、自重で石材の剥がれの原因となりますので注意してください。また、モルタルが軟らかすぎると表面の石材の継ぎ目からはみ出してしまいます。適度な水分量で調整してください。❹取扱い注意(その2) 上に積むブロックをハンマー等でたたきながら、モルタルの余盛りを沈ませて、積み高さを微調整します。このとき、ハンマー等でたたく位置は、基材のコンクリートブロック部分としてください。表面の石材(セラミック)はたたかないでください。石材が欠けてしまう恐れがあります。ゴムハンマー等を使うのも良いでしょう。❺笠木の設置 笠木の裏面には落下防止のための溝が3本入っています。ここにも充てんモルタルを埋め込んでください。笠木の縦目地は、落下防止のために10mmのモルタルを塗布します。笠木の縦目地は1mmボンド接着としてください。また、接着力を強めるため樹脂モルタルの使用や、石材が接する部分のボンド接着剤を推奨します。❻吸水防止処理 必ず施工後に吸水防止処理を行ってください。また、半年から一年に一度程度の定期的なメンテナンスを推奨します。❼剥離したときの対応 もしも剥離してしまったら、石材を貼り直して補修します。剥離しないよう、下地の異物を除去して清掃したのち、石材の裏面にボンドを全面塗布して貼ってください。 コンクリートブロック表面の素材が、欠けたり剥がれたりすることがあります。丁寧にお取り扱いいただくとともに、剥がれの危険がみられたらすぐに落下防止策を施してください。157ブロック塀の設計関係法令に準拠して設計・施工します。横筋空洞部へのモルタル充填同時に横目地モルタルの充填充填目地の施工方法充填目地の施工方法充填目地ソルフィスハンマーでたたく際の注意笠木のボンド接着ソルフィス 施工方法・注意事項
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